Abstract:
Wairua(2012)によると、現在ケニアでは、ほとんどの大学においてMoodoleなどのLMS(Learning Management System)、E-learningのシステムが導入されている。しかし、学生たちのそうしたシステムの利用はいたって低く、なかなか根付くまではいたっていないようである。そこでワイルアは、学生たちに積極的に参加してもらうには、彼らに最も馴染みのある、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアを活用すべきではないかと主張している(2011)。筆者らはケニアで最も利用者が多いと考えられるFacebookを日本語の授業に利用することにした。以下、中村はアメリカ合衆国国際大学(USIU)の日本語副専攻(初級レベル)で2011年の秋学期に課外授業として利用した事例を、蟻末は、2012年3月から日本国大使館広報文化センター(JICC)で行われている中級の授業での利用の事例を報告する。